東大生並みに優秀なジスロマック

ジスロマックは細菌に効く抗生物質として有名です。初めて聞くカタカナだな、という方も多いかもしれませんが、このジスロマック、実は東大生並みに優秀です。そのすごさについて当サイトで詳しくご紹介したいと思います。

ジスロマック、テトラサイクリンと生産金額統計

人体には外部の細菌、真菌、ウイルスなどといった、好ましくない異物の侵入を排除するための、さまざまなしくみがあり、これらを総合して免疫系、免疫機構などと一般には呼んでいます。しかし、体調不良やストレスなどが発端になって、こうした病原体が体内に侵入し、感染症にかかってしまうということもあります。
感染症にかかった体内では、病原体が細胞を乗っ取り、自己のDNAを複製して増殖した上で、十分に増殖をすると、その細胞から飛び散って、さらに別の細胞を乗っ取りまた増殖をはじめるという、負の連鎖が生じています。このようなことから、細胞の増殖を食い止めるための切り札として、しばしば抗生物質とよばれるものが患者に投与されます。
この抗生物質というのは、もとはペニシリンのように天然のカビの毒素を抽出して製剤化したものでしたが、現在では化学的に合成されたいくつもの製品が出回っています。たとえば、マクロライド系として分類されるジスロマックは、ブドウ球菌などの細菌類、淋菌、クラミジア、マイコプラズマなどを適応菌種としており、幅広い感染症に対して効果があることがわかっています。また、人体に投与する目的で製剤化されているものとしては、あまり種類が豊富ではありまぜんが、テトラサイクリン系とよばれる別の種類の抗生物質などもあり、感染症の予防目的で家畜のえさなどに入れられている場合もあります。
こうした抗生物質の生産金額については、厚生労働省で統計をとっており、経年的な変化のほどがわかります。現在のところ、抗生物質全体のわが国における生産金額は、ざっと年間3千億円規模となっており、いかに感染症治療または予防の目的のために、この抗生物質が重宝されているかがわかります。